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石黒光二さんの彫刻

 本校を初め、平田地区には、石黒浩二さんの彫刻が点在しています。石黒浩二さんは、旧平田町の山谷出身で、人物像を中心とした作品を制作している彫刻家です。平田の豊かな自然や風景と見事に溶け合って輝きを放つ石黒さんの彫刻は、「彫刻の散歩道」として酒田の観光名所ともなっています。

 とはいえ、私たちの生活にすっかり馴染んでいるがゆえに、地元で暮らす私たちは、その魅力に気づかずに見過ごしてしまっていることも・・・。

 ところが先日、静岡県から来たというご夫婦が本校を訪ねていらして、「石黒浩二さんの像を見に来たのだけれど・・・」と。
 本校にある彫刻には「翔」という名が付けられており、「広い大空を自由に飛翔する鳥のように、限りなく広い未知の世界へ、自分の進むべき道を目指し飛び立ってほしい」という願いが込められています。
 
 あいにくの雨模様の中、校地内に設置してあるその像をじっくりとご覧になり、「ずっと来たかったんです!感激しました!」とおっしゃって、「これから『彫刻の散歩道』をずっと見て歩こうと思っているので、楽しみです。」と笑顔で本校を後にされました。

 彫刻のある風景は、私たちの感性を磨いてくれるものと思います。時に、町の中に溶け込むアートと対話をしてみることも、心を豊かにする大切な時間になるかもしれません。
 
 そんな素晴らしい環境の中で生活できていることに感謝の思いを新たにした出来事でした。

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